整体の歴史
日本で整体というのは、代替医療(西洋医学以外)のことを指します。西洋医学以外でも色々な施術法があるので、ここではカイロプラクティックの歴史に触れていきます。
骨盤矯正など耳にしたことがあるのでないでしょうか?もともとは、カイロプラクティックの施術法から来ています。
カイロプラクティックは、1895年にアメリカでD・Dパーマーさんが、17年間耳が聴こえないという家政婦さんに、首を触り、出っ張っているところを、押し込んだところ、首の骨からポキッと音がして、それから徐々に家政婦さんの耳が聴こえるようになりました。その噂を聞き、全米から難聴の患者さんが集まるようになりました。みんなに首の出っ張りを押し込んでいきますが、みんなが耳が聴こえるようになったわけではありません。ただ耳以外の症状が楽になったり、人によって様々な反応が出ました。この後、息子のB・Jパーマーさんが科学的に研究し、カイロプラクティックの哲学が産まれました。
その後、カイロプラクティックの大学があるくらい、権威があるものになりました。
なぜ、耳が聴こえるようになり、または、耳がよくならなくても、体の他の部分が良くなったのか。
カイロプラクティックとは、骨格の構造、特に背骨や骨盤の歪みを整えることにより、身体の神経の機能の改善を図り、健康の回復を促す手法とされています。
脳から神経が始まり背骨から神経が出てきて、そこから神経は、筋肉、関節、内臓など体全体に行き渡ります。背骨の歪みによって神経の機能が低下すると筋肉、関節、内臓などに何らかの影響が出てきます。背骨の歪みを整え、神経の働きがよくなるだけで、身体に変化が出てくるという
人間本来、正常な身体にしようとする力、自然治癒力を持っています。そのおかげで、もし風邪をひいた熱がでる、咳をする、鼻水がでたとしてします。寝て安静にしていると、身体が病原菌と戦ってくれて、身体を正常の方向に持っていってくれます。もし身体が正常に回復していかないと、なかなか風邪がよくならず、免疫が落ちているところに、また他の病気になってしまったりしてしまいます。この身体を回復する力が自然治癒力なのです。
この自然治癒力を正常に働いてもらうようにし、身体を回復させることが、身体が良くなる原理なのです。これは、病気だけでなく、腰痛や肩こりにも同じことが言えます。もし、腰が痛くても、本来なら寝ているときに回復していくものが、回復せずに蓄積してしまうと、どんどん身体に負担がかかり、いつしか限界に来た時に、身体が急に痛くなったかのようになってしまうのです。そんな状態を変えていくために、施術することが必要になってきます。
これが、痛みをとるだけの対処的な施術では、また痛みがでてきたり、原因が解決せずに、原因がどんどん悪くなってしまいます。そこを根本的に解決するために、カイロプラクティックがあります。
アメリカでは、カイロプラクティックはカイロドクターとも言われるように、高い権限でもあります。
WHO(世界保健機構)でも、認められている施術法になります。全世界でも100カ国以上でカイロプラクティックは、行われています。世界的にも、認めている施術法になります。
日本ではどうなのか?
日本では、元々あんま、マッサージの文化、日本独自のはりの文化が先にありました。1900年以降に日本にカイロプラクティックが入ってきたと言われています。日本の文化として、あんまなどが先に入っていたため、現在も整体、カイロプラクティック、マッサージがゴチャゴチャになってしまっているように、思います。
整体と言っていても、マッサージをしているところなどもあります。
まずは、自分に今の状態で、とりあえず慰安目的に施術をすればいいのか、それとも根本的に解決したほうがいいのか考えて施術する場所を選びましょう。